門田隆将『死の淵を見た男-吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日』
2012年 12月 13日
2011年3月、暴走する原子炉。現場の人間はその時、「死の淵」に立った。それは同時に、故郷福島と日本という国の「死の淵」でもあった。
使命感と郷土愛に貫かれて壮絶な闘いを展開した男たちは、なぜ電源が喪失した放射能汚染の暗闇の中へ突入しつづけることができたのか?
あの時、何が起き、何を思い、人々はどう闘ったのか?
ヴェールに包まれたあの未曾有の大事故を、当事者たちの実名で綴った渾身のノンフィクション。
あのとき事故現場ではどんなことが起きていたのか…。
自然に対する“侮り”と、自らが生み出した「原子力」というとてつもないパワーに対する“畏れ”がなかった人間の奢り…。
この事故を防ぐことが出来たかもしれない“最後のチャンス”に、対策があったのにもかかわらず、「安全」よりも「採算」を優先する道を選んでしまったこと…。
今、知っておくべきだと思います。